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三十糎艦船連合呉支部

三十糎艦船連合呉支部

灰ヶ峰は呉市の中で野呂山に次ぐ高い山である。 標高は737mで、これは呉市の郵便番号上3ケタと同じである。

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灰ヶ峰の山容

呉市街から見上げる灰ヶ峰は、季節によって姿を変える。

春の灰ヶ峰

夏の灰ヶ峰

秋の灰ヶ峰

冬の灰ヶ峰

展望台からの眺望

灰ヶ峰は独立峰に近く、360度の眺望が得られる(山頂に気象レーダーが設置されているため、展望台からは270度程度)。 特に旧呉市街方面は、全く遮るものがない。

呉市内
呉市内

阿賀方面
阿賀方面

広方面
広方面

蒲刈方面
蒲刈方面

気象レーダー

展望が良いということは、気象観測に適しているということである。 山頂には、広島地方気象台の気象レーダーが設置されている。 この気象レーダーで雨雲の観測を行い、そのデータをもとに短時間の降雨予測をすることで、天気予報や防災情報に役立てている。

気象レーダー

展望台

展望が良いということは、また、軍事的にも有利な場所である。 第二次世界大戦中には海軍の高射砲台が設置されていた。 この展望台は高射砲台の基部を利用して設置されている。

展望台

展望台

展望台

展望台

古写真に見る灰ヶ峰

呉は要塞地帯であったので、特徴的な灰ヶ峰の写真は検閲の対象となった。 以下に発行時期の異なる絵葉書を示す。 いずれも四つ道路の交差点付近から本通を撮影したものである。

ここで明治期の絵葉書としたものは、明治42年(1909年)10月31日に開業した呉市電(当時は呉電気鉄道)が写っていないこと、「明治三十七八年戦役凱旋記念門」が存在すること、および写り込んでいる人々の服装が夏服らしいことから、明治39〜41年夏頃の撮影と判断した。 また、昭和期の絵葉書としたものは、1927年(昭和2年)に設置された鈴蘭灯が写っていること、および表側に日付が昭和11年5月7日の「呉軍港観覧記念」スタンプが押されていることから、昭和初期の撮影と判断した。

明治期の絵葉書
明治後期の絵葉書

昭和期の絵葉書
昭和前期の絵葉書

現在の風景

以上の絵葉書を現在の風景と比較してみる。 尚、本通は1955年(昭和30年)に拡張されており、戦前の風景とは少し異なっている。

明治期のものは、修正されていないか、修正されていても軽微なものと思われる。 これに対して、昭和期のものは灰ヶ峰の頂部が修正されており、「呉要塞司令部認可済」の一文が印刷されている。 また、灰ヶ峰の山容が樹木で隠されているものや、完全に消去した絵葉書も存在する。

この差異は、2枚の絵葉書が発行された時期間に、要塞あるいは軍港に関する何らかの規則の強化があったものと考えられる。

アクセス

JR呉駅から広電バス焼山熊野苗代線(平原経由)乗車。 「柳迫灰が峰登山口」下車、徒歩2時間。

自動車の場合は、山頂に3〜4台分の駐車場あり。

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