シースピカ(SEA SPICA)は、「瀬戸内島たびコーポレーション」と「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が共同で建造・所有し(1)、「瀬戸内シーライン」が運用する国内クルーズ船である(2)。 船名は海の「SEA」に、おとめ座のα星「SPICA(スピカ)」を組み合わせたものである。「瀬戸内島たびコーポレーション」は瀬戸内海汽船グループの「瀬戸内シーライン」とJR西日本グループの「JR西日本イノベーションズ」による共同出資会社である(3) 。(3a)以下にSEA SPICAの要目を示す(4)。
船主 | 瀬戸内海汽船、鉄道・運輸機構 |
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起工 | 2020年10月1日 |
進水 | 2020年7月6日 |
竣工 | 2020年10月1日 |
船籍港 | 広島 |
総トン | 90 |
全長(m) | 25.70 |
幅(m) | 6.80 |
深さ(m) | 2.40 |
船質 | アルミニウム |
造船所 | 瀬戸内クラフト |
主機関製造者 | ヤンマー |
主機関型式 | 6AYP-WGT×2 |
種類 | ディーゼル |
出力 | 610kW(829PS)×2 |
船型 | 双胴型 |
乗員 | 3 |
乗客 | 92 |
速力(ノット) | 14.0 |
運行者 | 瀬戸内海汽船、JR西日本 |
定期航路は「瀬戸内しまたびライン」を1日1往復する形で運航されている。運行日は3月〜12月の月・金・土・日曜、祝日である。以下に「瀬戸内しまたびライン」のコースを示す(5) 。
東向き航路 | 宇品→グランドプリンスホテル広島→呉港→下蒲刈島(三ノ瀬地区他下船観光)→大久野島(下船観光)→瀬戸田→三原港 |
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西向き航路 | 原港→瀬戸田港→大久野島(下船観光)→大崎上島(御手洗地区下船観光)→呉→グランドプリンスホテル広島→宇品 |
この他にも食事を組み合わせたプランや片道を観光列車「etSETOra(エトセトラ)」と組み合わせたプランがある(3)。 詳細は瀬戸内海汽船や旅行会社のWEBページを参照。
なお、SEA SPICAのアンバサダーにはアイドルグループ『STU48』が任命されている(2)。またG7広島サミットに伴い、船内を改装し(6)、2023年(令和5年)5月19日G7広島サミット本番では、首脳陣移動のためグランドプリンスホテル広島前桟橋−宮島桟橋間でチャーター運航された(7)。